かにたまです。
8月ビットコインの性能を上げるSegwitがアクティベートされました。その後、市場には安心感が出てきてビットコインは50万を越え、アルトコインも大幅に上昇しました。次のビットコインの試練としてビットコインのハードフォークが11月に行なわれようとしています。
- 8月24日のSegwitによりビットコインの性能が上昇
- ビットコインが分岐したのに何故またビットコインが分裂するといわれているの?
- 11月にビットコインのハードフォークは予定通りに起こるの?
- 揺れるビットコインコミュニティ
8月24日のSegwitによりビットコインの性能が上昇
8月24日のビットコインのSegwitアクティベートにより、ビットコインの性能が上がりました。「どこがあがったの?」と思うかもしれませんが、わかりやすい点をあげてみます。
https://blockchain.info/ja/unconfirmed-transactionsでビットコインの未確認取引数を見るとビットコインの性能が上がったのがわかります。サイトを見ると「未確認取引」と数字が動いていると思います。この数が多ければ多いほど、作業が遅れており、ビットコインの送金待ちが起こります。現在は1000~3000くらいでしょうか。1万を越えることはあまりないです。
今回のSegwitがアクティベートされる前は、上図のように16万以上のコイン詰まりがあった時期もありました。16万件→多くて1万件程度までに未確認取引が減っています。Segwitにより、ビットコインの性能があがり「未確認取引」が減りました。これから先、利用者が増えたり、確認するマイナーさんが減ればこの数値も増えていきますが、現段階では問題解決がいったん解決されたといって良いでしょう。
segwit前のビットコインの問題についてご存知ない方は過去の下記事をご覧下さい。
ビットコインが分岐したのに何故またビットコインが分裂するといわれているの?
ビットコインは、ご存知のようにビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の2つに分岐しました。ところが11月にハードフォークがあると言われています。なぜ、また分裂するといわれているのでしょうか?
8月のSegwitについて
8月のsegwitで2つに分かれたのは、正確に言うと「分裂」ではなく「分岐」です。つまり、ビットキャッシュ(BCH)は、ビットコインのこれまでのデータを全て引き継いでいます。Segwitはデータを引継いで、容量(性能)をあげることを言います。
ビットコインキャッシュは以前のビットコインのデータを引き継いでいますので、使い道がなくても現在の価値まで上がるは何もおかしくありません。
現在はビットコインキャッシュは、ブロックサイズが8MB(ビットコインは1MB)に引き上げたためにビットコインのブロックチェーンとの後方互換性が無くなりました。しかし、この8倍の差は非常に大きく、将来的には、逆転も考えられます。実際、ビットコイン長者であるロジャーバーさんなどはビットコインキャッシュの方を支持しているくらいでキャッシュの方を支持している方もいます。
ハードフォークやSegwitなどの用語が良くわからない方は下記事をご覧下さい。
11月はSegwit2xのハードフォーク(予定)
11月に起こるとされているビットコインの分裂は、Segwit2x案のハードフォークになります。segwitに2xがついていますが、これは容量が2Mという意味があるようです。簡単にいうとSegwit2xは、現在のSegWitをアクティベートされている1MBから、ブロックサイズを2MBに引き上げるということです。
上で記載したビットコインの詰まりなどがおこらないため、ビットコインの性能を上げるための案としてSegwitの他にSegwit2xという案がありました。Seqwit2xはもともとハードフォークをするという前提の案ですので、予定通りであれば11月にハードフォークが行なわれるといわれています。
Segwit2xについては下記事をご覧下さい。
11月にビットコインのハードフォークは予定通りに起こるの?
現在の所は予定通り起こるかわかりません
残念ながら11月には分裂しそう
— 和田 晃一良 (@wadakooo) 2017年8月26日
BitPay’s Perspective on Segwit2x https://t.co/4vCsSaYYZ8
コインチェックの和田さんのツイートを見ると行なわれそうと予想されていました。
上のサイトで確認すると確かに「Bitcoin Upgrade at Block 494,784」のタイトルで、「ビットコインブロックチェーンのSegWitの起動を確認してから約90日後、2017年11月の間に、マイナーによって2MBのブロックを生成する予定。」と記述されています。
一方、予定通りに行なわれないだろうという記事もありますね。しかも成功するとまで書かれています。
SegWit2xは今年11月に当初計画どおりに実行されませんが、予想よりもはるかに競合する可能性があります。ニューヨーク条約に署名した鉱夫の超大多数が彼らの言葉を守り、より大きなブロックを採掘し始めるならば、ハードフォークはほぼ確実に成功するだろう。
上記事を翻訳した一部です。
なぜ反対派がいるのか
ところで、和田さんというとコインチェックの社長さんですね。文章を見ると「残念ながら」と記載されています。このように今回のビットコイン分裂も反対派が多くいます。どうやら今回のハードフォークが実行されるとBTCとBCHの分岐のようにビットコインを持っているだけで2つのコインがもらえてラッキー!というわけにはいかないかもしれません。
理由として、Segwit2xのハードフォークにはとても危険性があります。
分裂によりお金を失う可能性がある
Segwit2xがブロックサイズを2MBにハードフォークしようとして、ブロックチェーンが2つに分割されますと、 リプレイ攻撃によって一部のユーザーと企業がお金を失う可能性があるという考えがあります。
リプレイ攻撃とは?
ユーザーがログインするときにネットワークを流れるデータを盗聴してコピーし,コピーしたデータを認証サーバーへ送ることでシステムへ不正にログインしようとする行為です。 仮想通貨のリプレイ攻撃で有名なのはイーサリアムの「THEDAO事件」でしょうか。
最悪、DAOのように現在のビットコインを失う可能性があります。ゆえに11月のハードフォークは8月のように2つのビットコインがもらえるなら売らずに持っておこうと考えず、他の仮想通貨や円などの法定通貨に退避する人も出てくると思います。
揺れるビットコインコミュニティ
ビットコイン決済大手BitPayがSegwit2x支持を表明しましたね。つまり、11月のビットコイン分裂の賛成派が出たということです。
速報:F2プールのCEO「自分は最初から7月までしか #SegWit2x を支持しないと表明していた。手を引いたわけではない」とF2プールが11月のハードフォークはこれ以降支持しないことを再度確認#ビットコイン #仮想通貨 #Bitcoin $BTC #ブロックチェーン https://t.co/NeDhY5P3X9
— 墨汁うまい(BokujyuUmai) (@bokujyuumai) 2017年9月1日
一方、支持しない派も出てきましたね。個人的には今度のハードフォークは行なわれないで欲しいですね。まず7月のようにビットコインが下がると、それ以外の通貨もほとんどが下がるでしょうし、「THEDAO」みたいなことが起こっても困りますよね。
もし、11月に予定通りハードフォークが行なわれる場合、分裂によりビットコイン自体を失う危険性があるので、新しいコインがもらえたとしても価値は下落する可能性は高いと思います。ビットコインが無くなったら元も子もないですからね。
しかし、何もなかった場合、下落は安く買えるチャンスでもあるので、正直、迷っています。10月頃はひと騒動がありそうです。要チェックですね。
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